NEW HOUSE

経済性の高いパッシブ設計の家

建築関連に従事しているお施主様が、自分の家を建てる際に最も優先したのは住宅性能でした。専門知識を持って選定する中で、ヨシの家に望む家の間取りを携えご相談をいただきました。この間取りの希望ならLDKの天井高を3.5mほど取れることをお伝えし、完成した大きな窓面はパッシブエネルギーを取り込む仕掛けであり、この家を象徴するパーツに。自分たちが求めたわけではないが、その提案が住み心地につながっていると住んでから実感していると話す施主のMさん。何より驚いているのが間接照明だそう。「暗くて字が読みにくいイメージがあるじゃないですか。自分もそうだったんですが、必要な時に必要な明るさがあって、くつろぐこともできる。これは最高ですね」。M様邸の主要な空間には調光機能が備えられ無段階調整が可能。眩しく感じない、柔らかな灯りを階段の手すりや壁面の要所に仕掛け、時間帯やシーンに合わせた好みの明るさで家族の暮らしを照らします。
パッシブデザインとは、建物のあり方を工夫し、周りにある自然エネルギーを最大限活用して省エネルギーに寄与する建築設計と実際的な手法です。M様邸は建物の低い位置にある窓から入った冷たい空気が部屋で温まり、高い窓から抜けていく自然対流を利用した換気によって、空気の通り道をデザイン。また、太陽が真南にきて、いちばん高く上がったときの地平線との角度を計算することで決めた軒の角度は、南面の大きな窓の日差しを夏は遮り、冬の日差しは室内の奥まで届けるなど、自然摂理を利用して良質な室内環境をつくり出しています。(住まいの提案より)
敷地面積 509.39㎡(約154.09坪)
延床面積 172.58㎡(約52.20坪)
1階面積 118.41㎡(35.81坪)
2階面積 54.17㎡(16.83坪)
工法/組壁工法2X6
基礎/ベタ基礎
断熱材/壁:HGW16K t140+ネオマゼウスt60
床下:GWB32Kt42 +HGW16K t105
屋根:吹込セルロースファイバーt400
屋根材/カラーガルバリウム鋼板 立平葺・横葺
外装材/杉板t15、一部スペイン漆喰(モルセムダー)
壁材/オガファーザー(紙クロス)下地漆喰調水性塗料仕上
床材/オーク無垢フローリングt18
開口部/シャノンESクリアトリプルAr15
キッチン/LIXILリシエル
バスルーム TOTOシンラHKシリーズ
暖房/エアコン
その他/Q値1.02w/㎡K、UA値0.25w/㎡K、nAC値1
C値0.2 cm²/㎡、耐震等級3
竣工年月/2022年10月
家族構成/ご夫婦、お子様4人
工期/約180日
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