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新住協秋田の勉強会_2016/01/20

先日、新住協秋田の勉強会へ出席させて頂きました。

hausecoさんの社長より講習がありました「木造住宅の耐久性向上に関わる建物外皮の構造・仕様とその評価に関する研究湿式外壁用土台水切りの腐食に関する一実験」の講習内容に興味を持ちました。

簡単に言いますと下記になります。

1.防蟻剤など化学物質で、ガルバリウム鋼板など水切りなど多用される部材が腐食してしまう。

2.ホウ酸がタイベックに直接接触しますと、タイベックの性能が失われることです。(洗剤などに入っている界面活性剤の影響)

3.異種金属接触腐食は以前から言われているとおりです。絶縁するか、ステンレスを使用すること。水分のコントロールも重要です。

4.色が濃いほど塗装皮膜は強い。

5.東側はさびが出やすい。

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以下講義資料抜粋メモです。

モルタル仕上げによる通気構法外壁や直張構法外壁においては、金属製水切りがモルタルや下地材と直接接触する場合や、ステンレ製くぎの代わりに鉄製くぎで留めつけられている場合などは、写真1に示すように比較的早期に水切りが腐食する事例がある。その原因としては、モルタルと水切りが直接接触する場合のアルカリ腐食、合板などの下地材に含まれる銅による異種金属接触腐食(電食)、硫黄、塩素などの化学物質による腐食促進、鉄製くぎの使用によるもらい錆びなどが考えられている。

④白色のGLカラー銅板を用いた試験体(№7~12)のほうが、黒色GLカラー銅板を用いた試験体(№1~6)よりも劣化の振興が速かった。

⑤GLカラー銅板とモルタルとの間に粘着テープを施した試験体のほうが、GLカラー銅板に直接モルタルを塗り付けた試験体に比べて、塗膜の劣化が軽減された。

下地木材と直接接触する金属製外装材や金属水切り等が比較的早期に腐食する事例が生じている。その原因として、下地材の防腐・防蟻処理剤に含まれる銅による電食や、ホウ素・塩素化合物・イソうなどの化学物質による腐食、鉄製釘の使用によるもらい錆びなどが考えられる。

4.考案

1)銅板の腐食は木材との接触面の外縁から進行する傾向が見られた。

2)木材の保存処理による差は、GLカラー銅板において銅系保存剤処理木材で最も著しい劣化が見られ、ホウ素系保存剤処理剤、無処理財の順に劣化が軽微になった。

3)曲げ加工による劣化の差は見られなかった。

4)絶縁の有無により、腐食に大きな差が見られた。絶縁した場合は銅系保存剤処理材でも劣化しなかった。

5)釘によるもらい錆びは局部にとどまり、周辺への影響は見られなかった。釘の材質による影響も見られなかった。

6)ステンカラー銅板は銅系保存剤処理木材との接触においても劣化は見られなかった。

7)GLカラー銅板の表面を接触させたものは、裏面に比べて劣化は軽微であった。

8)各サイクル毎の劣化の進行では、銅系の保存処理木材との接触においては、60サイクルの時点で既に劣化が始まっており、120-180とサイクルが進むにつれて著しく劣化が進行した。

5.まとめ

今回の実験により、ガルバリウム銅板の外装材裏面と下地木材との直接接触による劣化が確認され、特に銅系保存剤の影響が大きい事が分かった。今後は、他の保存処理材や、塩素系等の化学物質が銅板に与える影響を確認する予定である。

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ベランダの漏水や外壁の腐食による修繕以来が年々増えています。その原因が漏水よりも湿度のある空気が排出されず、夏型結露で始まり冬の凍害を繰り返すことです。

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余談ですが、大阪の昔の地図です。東京と同じく大阪も多くの土地が埋め立てられていました。(知りませんでした)

改めて地形をみて、土地をみての水分の上昇など考慮して素材を選ぶことの大切さが再考されます。
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