お施主様のご厚意により内覧会を行わせて頂きました。
こちらのお施主様は建築関連の仕事をしており、偶然当社の施工現場を見てから興味を持って頂きましてからお話しを頂きました。
お施主様から土地探しのから相談を受けまして、何件も見ながらアドバイスさせて頂きながら現在の土地を選択しました。農地から宅地への転用には時間が掛かりましたが、結果はこのとおりリーズナブルに大きな土地(150坪)を取得して建築させて頂きました。
当社の建物ですので当然、高耐震・高気密・高断熱(本物←これ大事です)
お施主様は自らご希望の平面図を持ちこまれ、平面案を予算と性能と生活しやすさを考えてスタートしました。当社としては、ご希望の間取りを実現させるのは簡単なのですが、屋根の雪下ろしや除雪対策を必ず計画に入れます、この雪対策に非常に悩みました結果屋根角度を二段(写真を撮るのを忘れてしまいました)にすることにより、雪を緩やかに落雪させる方法をとりました。デザインだけで考えますと片流れや大屋根にしてスッキリさせるのが楽だったのですが、普通に造っても楽しさがないので、リビング天井を3.5mまで高くして日射取得を考慮して大空間をつくる事になりました。お施主様のご希望にはありませんでしたが、冬の雪対策を計画している中で出来上がった案なのでした。
お施主様からの特徴のあるご希望は1137.5mm(910mm以上)の廊下で回遊出来る通廊を通り、この廊下の中心にウオークインクローゼット²部屋で約9帖の部屋があることです。そしてお施主様自ら希望の家具を自ら書いてきたミリ単位の図面を元に造作家具を実現出来る様に当社でさらにブラッシュアップして収納家具を全て造作しました。(造作計画に一生懸命になりすぎて、写真撮影するの忘れてしまいました、後日UPできるかな?)
現在当社では、ハイブリット暖房と勝手に読んでおりますが、エアコン暖房だけのご希望であってもFFストーブ暖房又はガス暖房設備が出来る様に新築時に配管設備をしております。理由は電力事業の創世記の歴史をみてもわかるように電力産業からは民意が無視されてきました。
オール電化住宅が一世風靡したときも推進しませんでした。いつ電力料金が変更されるかわからないのに、それしか選択出来ないことはお施主様にとって不利益になるからです。常にリスクは分散しておいた方が良いと考えるからです。
お施主様のお子様の行動と言葉で印象に残った事ですが、施工途中に庭に生息しているクローバーの花をペットボトルに水を入れて、施工中の大工さんへ渡して「ここを建ててる子どもです、よろしくおねがいします。」
と内の大工さんから聞いたこと。
もう一つは、住んでからお子さんが「この家は世界一の家」と言っていたとお施主様から聞いた事です。
嬉しいです!
スペック
耐震等級 3
Q値 1.02 [W/m2K]
UA値 0.25 [W/m2K]
ηAC値 1
C値 0.2 [cm²/㎡] 完成検査実測
暖房負荷 35.3 [kWh/m2]
冷房負荷 5.8 [kWh/m2]
天井 吹込みセルローズファイバー400mm +部分ネオマゼウス断熱補強
外壁 HGW16K 140mm + ネオマゼウス1種2号EII 60mm (一階、二階接続部分断熱補強有)
床 HGW16K 105mm +GWB32K 42mm
サッシ シャノンIIガラス:ESクリア トリプル Ar15
冷暖房設備 ルームエアコン (石油暖房使用可能配管設備有)
給湯設備 電気ヒートポンプ給湯機
第三種換気
天井・壁仕上げ 1階:紙クロス+デユブロン塗装仕上
水廻り・2階:モリスクロス仕上
床 オークt18 ・ リノリウム張り
内覧会前の掃除終了後にiPhoneで撮影したり、雑誌社取材前に隙間時間に撮影した写真をランダムに並べています。
メイン暖房が一番奥に見えますエアコンです。ここは、家事室になっており洗濯干し場になっています。こちらの洗濯物を乾かす時に暖房と湿度を同時にリビングへ送り込むように設計しております。湿度が高い季節は、家事室から直接湿度を排気できるようにもしております。
一階の小さな窓から空気を入れて二階のこの窓から空気を抜くように設計しております。高低差を利用して自然に空気を一階から二階へ移動させて換気出来るようにしております。
こちらのお施主様は、エアコン暖房の予定でしたが、来年からは電気料金の安い時間帯にエアコン暖房にして電気料金の高い日中は石油FFで暖房をしようと計画しております。ハイブリット暖房の結果が楽しみです。
「ヨシのいえ」
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