一般社団法人 新木造住宅技術研究協議会 北海道大会 記帳講演資料
2016/03/19 代表理事 鎌田紀彦先生による講演を旭川で受けました。
「ヨシのいえ」の施工方法の基礎となっています技術研究協議会です。もう十分理解していると思っていていも、毎回新しい気づきが有りますので、どんなに遠くの場所での開催でも出席して貪欲に学習しております。
当社が工夫しながら気密施工をしてきた施工方法が新しい技術教科書の基準と同じになる事は、自分達が現場で考えて、実践していることが認められているようで、うれしいことです。
基本の再確認。
ポイント1
耐力面材による筋交い無し工法(合板、OSB、PBボードの耐力によって筋交い無しで納める。
ポイント2
省令準耐火納まりによりPBボードによる気流止めを行う。(20万円安くなります)
ポイント3
下屋と取り合う2階外壁下端部の1階天井は下がり壁納まりとする天井むくりは取らない。
ポイント4
剛床根太レス工法を採用する。
ポイント5
外壁下端と剛床合板との取り合いには、間仕切り受け材として30×105以上を流す。N75@300釘打ち
耐力壁(外壁)倍率
合板等9mm厚:釘N50@150mm:壁倍率2.5倍
合板等12mm厚:釘N65@100mm:壁倍率4倍
認定使用例
東日本パワーファスニング
@100mmビス止め:4.9倍
@150mmビス止め:3.0倍
今回は、付加断熱を更にローコストで施工するための試作方法の提案が勉強になりました。特に充填断熱、外断熱両方同時に施工する方法が普及してきましたが、それを高価なものではなく、当たり前に普通に施工し普及させるための方法が提案されました。
安いQ1住宅を造るには、床断熱が圧倒的に安くできるので、サニタリー部分だけで基礎断熱にしてその他は床断熱施工で対応する方法を試験的に開始するそうです。私達は、基礎断熱の快適性を理解していますので、基本的には基礎断熱をお勧めしています。ここへ来て、基礎断熱工法は床断熱工法と比べて性能を上げようとするとコストが掛かるので、この様な試みが始まりました。(7年位前に見ました無暖房住宅は床断熱だったことを思い出します)
地盤支持杭が断熱材を貫通した場合の熱損失は5%位。
Q1住宅にするための地域標準仕様です。
このような、アメダス気象情報、地域の日射量、気候を取り入れて建築する場所に合わせた設計を行います。
こちらは、北海道の例ですが、省エネ基準住宅の個別仕様変更による暖房エネルギー削減率をあらわした資料です。
今回の研修を受けて、「ヨシのいえ」では標準で外壁の断熱を150mmとしていますが、1ランク上の仕様は外壁厚さの基準を200mmではなく、300mm〜400mmを一つの基準にしたいと考えました。(費用対効果を考える)
300mm〜400mmの断熱を入れる場合は、当社得意のセルロースファイバーが圧倒的にお勧めになります。
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