この会社は、自然素材からの断熱材をつくるパバテックス社の子会社です。
2008年にこの建物を建てました。
イタリアでは初めてのゼロエミッションの建物です。
ゼロエミッションの概念により、化石燃料を燃やさないエネルギーを使用するそうです。
どこに行ってもWIFIがありません。
この会社をデザインするときに考えたのは、南チロルの人々は平日は谷に暮らし、休日は山の上に暮らす、そういうスタイルなので山登りをしているようなつくりにすることです。
玄関入り口です。
カーサクリマAプラスのプレートが表示されております。
玄関で、説明を受けました。
1991年から生産を開始してから、自分達でも住宅を建てるようになりました。
この建物は設計時の計算結果より良い結果が出ているとのことです。
この建物にしてから、スタッフの病気による休みは極端に少なくなったことが大きな成果となりました。以前は病欠が多くありましたが、平均すると今では1日しか病休しないそうです。
エネルギーのことよりも、職場の環境が驚くほど改善されたことを説明されました。
太陽光発電、現在の発電量を表示しています。
10箇所の100mの地中熱のヒートポンプを行っています。
年中100m地中の熱交換をしています。地中熱は年中17℃ですが必要に応じて26〜27℃へUPさせます。
夏は液体をそのまま冷房に使用します。
外皮は40mmの土壁を使用しています。冷暖房に使用するのは17mmのパイプです。
内側は40mmではなく、80mmにしています。
壁には全て壁暖房が入っています。間仕切り壁には入っていません。
基礎ができてからPCに電源を入れるまでに4ヶ月で仕上がりました。
早いです。
木質 170kgm3ー普通30kg
気密精度が上がりますと、室内騒音の問題が出てきます。
それに対応した音の反響対策の天井です。
表面温度は均一です。
ここはヒートポンプによる床暖(日本の床暖と温度が違います)と壁暖を行っていて大変快適です。
とても快適なofficeです。
つづく
y..y
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