Freiburg
この町は人工22万人の学園都市でして、パッシブハウスやプラスエネルギーハウスなどを街づくりから取り入れた環境優先実験都市というイメージです。 交通は公共機関優先ですので、路面電車の移動が楽でした。7分に1回発着があります。
ヨーロッパの都市は、駅から1.5km?2km離れてつくられていることが多いです。既存の街をこわさないために、駅はターミナル式になっていますが、最小の労力で土地の効率的な使い方なのだそうです。路面電車は、ヨーロッパでは、1890年ころから馬車に変わる乗り物でありました。現在路面電車が残っているのは、経済的なことを考えて都市計画したからだそうです。それは、発電して得た利益を路面電車事業へ資金を投資して経営してインフラを整える方法でおこなっているそうです。良い循環で投資資金がまわっている実例でした。
この地で受けた説明で気になったことのメモです。
1、日本の都市について分析すると「2050年には名古屋、東京、福岡以外の都市は消滅すると予想されている」そうです。 これだと秋田はなくなるんだなーと聞いていましたが、数字だけで表現した場合はそのようになると思いました。僕が他の国を見てまわった個人的な思いは、東京ほどの大型都市は特殊な環境というか古い手法の中央集権による結果の都市だと思いました。また名古屋も巨大商圏を有する特殊な商圏の都市と思います。何処の国に行っても数多くの小さな都市が点在しているのが当たり前なので、日本は何れ中央集権行政システムが崩壊してこの様なシュミレーションにはならないと考えました。
2,「電気を電気としてためるのは不可能である」そうです。これは、その通りだと思います。無駄が多すぎます。
3,「では、どの様にして電気を有するか?それは、ガス化する。水素ガス、人工メタンにすることで解決する」これもそうだと思います。
4.「各家庭で電気をつくることではない」そうおもいます。この地域は、地域発電と発熱など循環出来るように、地域に小さな設備基地を置いています。 日本とは、逆の事を言ってるわけですが、その通りだと思います。日本も発電家電製品が日本中に売り尽くした頃にドイツでやっているようなことを数十年おくれてやるのだと思いました。 しかし、ドイツは発表していることは素晴らしいのですが、公式発表と実情が一致しているかは疑問だと思いました。
ユーロ圏内を歩いて聞こえてきたことは、ドイツに対するイメージと他ユーロ圏人による評価が僕が思っていたことと違っていたからでした。
ここの街の教会は約300年かかって建てているそうですが、未だに完成していないそうです。長期間色んな理由で工事中の教会が沢山ありました。この様な長期間でものごとを行い続ける価値観は日本とは大きな違いですね。
地域暖房の為の設備。
ここの地域のための暖房・給湯この場所で引き受けるのです。
ドイツは、パッシブハウスやパッシブ地域など発表は素晴らしいのですが、建物自体の工事はけっこうラフなものや、これで大丈夫なのだろうか?と疑問に思うモノにも遭遇します。
10年以上前に企画され建てられた、パッシブ集合住宅。
現在は、より小さな設備で効率よく設計されていますが、10年以上前にこの企画を立案して実行に移されたこの実験的な集合住宅は素晴らしい価値のモノでした。
太陽光パネルも雪が乗っかっていると役に立ちません。
Y.Y
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